地中海沿岸 Cote d'azur/紺碧海岸の最東端、イタリアと国境を接するMenton/マントン。陽光が降り注ぎ、穏やかな気候に恵まれレモンの産地として知られる。海岸沿いの遊歩道を歩くと、旧港のやや手前海に突き出すようにMusee Jean Cocteau/ジャン コクトー美術館が姿を現す。
中世の要塞跡を利用した建物の中には、絵画、タピストリー、陶芸作品など幅広い作品が展示されている。市庁舎にはコクトーの壁画が描かれた「結婚の間」がある。旧市街へ坂道を登ると、バロック建築の街並みが続く。ベルエポックと呼ばれる時代に、世界各国の貴族が避寒に訪れ、カジノやパラスが建てられたが、旧市街には人々の暮らしがみられ、漁村の雰囲気が残る。見下ろす眺めは碧く続く海岸線。毎年2月に開催されるレモン祭は、ニースのカーニバルとともにコート ダジュールに春を呼ぶ祭りとして名高い。レモンやオレンジなどで飾られた山車のパレードが行われ、Jardin Biovès /ビオヴェ庭園には柑橘類で作られた沢山のオブジェが並び、街全体がさわやかな香りでいっぱいになる。モナコ方面に足をのばせば、Cap Martinの海辺には、
Le Cabanon Le Corbusier/コルビジェの休暇小屋がある。
|