バラと共に生きる日々、1900年には、フランス皇帝ナポレオン1世の妻ジョゼフィーヌが愛したバラのコレクションのあるマルメゾン城のバラ園の再構築、パリのバガテル公園やエリゼ宮のバラ園も手がけた。またフランス農業省から原種や野生のバラ、園芸用と香りあるバラの新品種、フランスのバラの香料市場発展のための研究調査依頼を受けバルカン半島へも渡った。競合ブルガリアンローズを研究し、その結果蒸留方式の改善、フランスの風土に適した品種改良などの成果を残した。
そよ風にのってバラの香りが辺り一面に漂う園。現在は、Val-de-Marneの県立のバラ園としてバラの開花期に公開されている。
およそ1.52ヘクタールの敷地は、テーマごとに区分けされ、色とりどり約3300種ものバラが植えられている。中には樹齢約70年というローズの大樹も。とりわけクラヴローの研究の成果ともいえる、原種や香りのバラが多くみられる。
多くの調香師達も様々なローズを香りにやってくるという。言わば屋外の本物のラボラトワールだ。
香料用として栽培されているRose de Damas/ ダマスカスローズ、深みのある香りが特徴のNuit d'Orient / ニュイドリエントなどはぜひ直に香ってみていただきたい。
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左: 新色のバラをつくるための、枝と枝をカットし、接合する
右: まったく違う色のバラが新たに咲くことも |
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